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医療コラム

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における頭痛

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はワクチン接種が広がりつつありますが、2021年7月オリンピック開催直前にもかかわらず都市部を中心に、また若年~壮年者の間でいまだに拡大しています。

 

一般にCOVID-19における神経症状として頭痛は比較的高頻度に認められます。報告にもよりますが約13%程度にみられるようです。頭痛はCOVID-19の典型的な症状(発熱や全身倦怠感、呼吸器症状)が生じてから3日前後に発症することが多いと言われますが、頭痛が初発症状であったり唯一の症状であることもあり、頭痛持ちの方がいつもと異なる頭痛を自覚したら、念のためCOVID-19の可能性も疑うべきでしょう

 

COVID-19の頭痛の特徴は、急に発症した中等度~重度の脈打つ頭痛で、前頭部からこめかみ、目の奥に痛みがでやすく一般的な鎮痛剤が効きにくいです。一日中持続的に頭痛が続いてしまうことも多いです。この特徴は厄介なことに一見「片頭痛」に似た性状なので注意が必要です。とくに頭痛とともに発熱や嗅覚・味覚異常、消化器症状(下痢、食欲低下など)もみられるようでしたらCOVID-19に関連する頭痛を疑います。COVID-19の頭痛の多くはCOVID-19の活動期(発熱や倦怠感、呼吸器症状などがみられる間)に限ってみられるようですが、発症から60日経過しても約10%の方には頭痛が残る(後遺症)という報告もあります。

 

COVID-19ワクチン接種後の副反応のひとつとして頭痛もあります。頭痛は接種した翌日にピークがあるようで、1回目の接種より2回目の接種の方が出やすいようです。基本的には頭痛を発症したら通常の鎮痛剤で対応できますので、決して予防的に接種前から服用することは勧められません。もともと片頭痛の方はワクチン接種後に頭痛は出やすい印象がありますが、頭痛が出たらまずは通常の鎮痛剤を内服してみてください。ただしいつもの片頭痛発作と同様の頭痛なら片頭痛発作頓挫薬(トリプタン)を内服しても構いません。