当院は2015年6月1日に開院しました。開院前は25年以上にわたり、東海大学医学部付属病院を中心に脳神経外科医として診療してまいりました。そのなかで感じたことは、外来受診される患者さんの多くが「ご自分の頭の不調には何か大変な病気がかくれているのではないか」という不安をお持ちになり来院されているということです。残念ながら、大学病院では即時に様々な検査を行うことはできず、後日あらためて検査のために再診することになります。その間、不安な気持ちを持ち続けなければなりません。
わたしは、地元のみなさまの身近な存在である診療所において、脳神経外科専門医による専門的な診療がなされ、かつ大学病院なみの検査がすぐに行え、結果や診断がその場でわかるという迅速な対応ができれば、患者さんがいたずらに不安な時間をすごすことなく不調も解消できると考えます。特に、脳卒中は早期発見・早期治療が重要な疾患ですが、それ以上に脳卒中にかからないように予防することの方がもっと大切です。そのような脳卒中予備軍の方々を発見し、脳卒中で倒れないための指導をしていきたいと思います。また、わたしは日本頭痛学会が認定する頭痛専門医かつ指導医でもあります。頭痛は時として深刻な病気の症状であることもあり、頭痛発作により日常生活が制限されることもあります。「たかが頭痛、されど頭痛」という認識のもと、頭痛に苦しむ患者さんのためにも専門的な診療を行っていきます。
頭に不調や不安をもつみなさまの「頭のかかりつけ医」としてとことん付き合い、必ずみなさまが笑顔になっていただけるよう努力してまいります。よろしくお願いいたします。