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医療コラム

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閃輝暗点(閃輝性暗点)とは?

閃輝暗点とはその名の通り、閃輝すなわち「閃光が見え」 暗点すなわち「見えにくくなる」ということです。この視覚異常は片頭痛の前兆(前ぶれ)としてみられることが多いです。

その見え方は人それぞれですが、よくあるのが突然視野の中心もしくは一部に強い光を見た後の残像のようなギラギラした光るものが出現します。他には視野の一部がゆらゆら揺れたりモザイク模様のように見えることもあります。そしてその後それらはだんだん大きくなってギザギザした稲妻模様やドーナツ状の光る模様に変化します。この症状は目を閉じていても見えるのが特徴です。さらに典型的にはそれらの光る模様によりその向こうの景色や文字が見えにくくなります。この視覚異常は短時間で進行し、5分以上続き60分以内に完全に消えます。

閃輝暗点が消えてからすぐに頭痛が起きたり、吐き気から始まりしばらくしてから頭痛が起きることが多いです。この頭痛は非常に強くつらく吐き気や吐いてしまい寝込んでしまうこともしばしばです。これがまさしく片頭痛発作であり約3~4時間続くというのが一般的です。一度これを経験すると、多くの方は2度目からは閃輝暗点が生じたらすぐに片頭痛対策を講じるようになります。

閃輝暗点に関する注意点が2点あります。

1)閃輝暗点だけ生じてその後に頭痛をきたさない場合は、まれに脳梗塞や脳血栓による一過性脳虚血発作(TIA)、脳腫瘍などが原因となることもありえます。とくに高齢者で初めて閃輝暗点のみ生じた場合や、閃輝暗点が60分以上続く場合は要注意です。

2)閃輝暗点のある片頭痛の女性は低用量経口避妊薬(ピル)を原則飲んではいけません。なぜならば脳梗塞になる危険性が高まると考えられているからです。避妊目的ではなく子宮内膜症などの婦人科疾患に対してもピルが処方されることもあるでしょうが、閃輝暗点のある片頭痛の方には原則用いることはできません。担当の先生によくご相談してください。